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アカモク(別名:ギバサ)の仲間たち

2019.05.08 / 健康・美容

海藻は字の通り「海」の「藻」ですから、海以外に生息していないものだと思うのが普通だと思います。ところが、実はそうではないんです。海藻の仲間は川にも湖にも、陸にだって生息しているんです。もはや「海」を付けなくてもいいんじゃないかと思ってしまうぐらいです。

そこで今回は、海以外で生きている海藻の仲間をご紹介していきます。いろんな発見があるので、ぜひ一読してくださいね!

汽水域に生息する海藻

山と海のコラボ海藻「アオサノリ」

川に生息している海藻で有名なものは「アオサノリ」と呼ばれる海藻です。アオサノリは、日本最後の清流といわれ高知県の一級河川である四万十川に生息しています。アオサノリは、四万十川の中でも汽水域という海水と淡水が混じり合った場所で生息しているので、高知県の豊かな山々で磨かれたミネラルなどの栄養素海水の栄養素の両方を含んでいるのが特徴です。

ちなみに、川に生息する海藻の仲間はあまり多くはありません。というのも、潮の満ち引きによって水分の塩分濃度が一定でないことや、川の流れが藻類に負担をかけてしまうことが原因で育たないからです。自分に合った環境へと移動することができる魚と違い、海藻は一度定着すると場所を移動することができないので、川の下流では環境の変化に強い生命力のある種類しか生きていられないのです。

アオサノリは、そんな環境でも生息できる強い海藻であり、山と海両方のミネラルが豊富に含まれる藻類なんですよ。

淡水に生息する海藻の仲間

マリモは丸くない!?

淡水と海水が混じり合った汽水域ではなく、全く海水のない淡水域にも海藻の仲間は生息しているんです。そんな淡水の中で生きている海藻を「淡水藻」と呼んでいます。しかも淡水藻は数百種類と数多く存在しているんです。

ちなみに海に生息する海藻に近い淡水藻が、皆さんがよくご存じの特別天然記念物「マリモ」です。マリモも海藻の一種なんですね。

誰もがよく知るマリモと言えば、大きな球体を想像しますよね。実はそういった球体のマリモは日本の「阿寒湖」、アイスランドの「ミーヴァントン湖」、エストニアの「オイツ湖」という世界でもたった3か所にしか生息していない希少なものなんですよ。

マリモは日本の富士五湖や琵琶湖でも生息していますが、そういったものは湖底に芝生のように生えており丸くなることはないんです。土産物屋で売られている皆さんがよく知っているマリモは、阿寒湖以外で採った房状のマリモを人工的にコロコロと丸めたもの。マリモは丸くない、新発見ですね。

また、房状のマリモをよく見ると糸状のものが一本ずつ絡み合っています。驚くことにこの一本一本が単体で生きているそうです。

こんなマリモですが近年では個体数が減少しており、環境省のレッドリストに登録され絶滅危惧種になっています。

陸に生息する海藻の仲間

陸で生きている海藻と聞けば、「海藻なの?」と思ってしまうかもしれませんが、立派な海藻の仲間です。陸に生息している海藻の仲間は、「スミレモ」というのがあります。

『スミレモ』とググると石垣やコンクリート、木にはりついているオレンジ色のコケのような画像がヒットしますが、これがスミレモです。スミレモは、湿った場所の岩や木の幹に生えるオレンジ色をした毛のような緑藻のことです。藻類と言えば緑を連想しそうなものですが、スミレモはオレンジ色が特徴的なんです。

では、なぜオレンジ色なのでしょうか。それはニンジンと同じ「β-カロチン」が豊富に含まれているからです。β-カロチンは赤橙色色素なので、スミレモがオレンジ色をしているんですね。

スミレモの他にも、陸で生きている海藻の仲間たちを気生藻と呼び、スミレモと同じで石垣やコンクリート、街に生える街路樹で見ることができます。

実際にスミレモを見るとお分かりいただけますが、石垣などにのっぺりと生えていて、初めて見た人は藻類というよりもコケに見えてしまうかもしれません。でも実際はコケではなく海藻の仲間なんですね。見た目はコケと変わらないのに不思議なものです。

スミレモという名称の由来は、スミレモをシャーレなどの中で長期培養した後にふたを開くと、スミレの匂いがしたことにからこの名称がつけられたそうですよ。

海藻の種類を知ろう

海藻は光合成をする!

海藻の種類は海藻の色によって、

1.緑藻類

2.褐藻類

3.紅藻類

の大きく3つに分類されます。

緑藻類は美しい緑色をしており、マグネシウム、鉄、銅、アルミニウムなどといった成分が豊富な海藻です。

褐藻類は、茶色っぽい色をしていて、海藻による見られるヌルヌルとした感触のアルギン酸を多く含んでいます。

紅藻類は、赤みがかった色をしており、海藻の中ではそれほどミネラルを含んでいないのが特徴です。

なぜ、ひとえに海藻といっても色の種類があるのでしょうか。それは海藻が光合成をしているからです。

光合成は、植物が成長する過程で必要な栄養分や酸素を自ら作り出すシステムのことです。光合成には必ず太陽光が必須なのですが、太陽光は虹に代表されるように7色もっていて、海の深さによって届く色が異なります。深い場所に生息している海藻であれば、太陽光の内、青緑色の光しか届かないので、その光を使って光合成をして栄養素をつくります。

その影響から赤い色の色素の栄養素が豊富になり赤っぽくなるということです。つまり、海藻は海のどこで育つかによって色が変わってくるということなんです。

海藻の仕組み

海藻は、地上の植物と同じような形をしているので、根から水や養分を吸い上げて生きているのだろうと思うかもしれませんが、全く別物なんです。

地上の植物は多くの種類に分類されていますが、海藻は藻類という1つのカテゴリに分類されていますし、また生物学的にもまったく違う生き物です。茎や葉や根が形としては同じようにありますが、果たす役目は全く違います。

植物の葉を海藻では「葉状部」
植物の茎を海藻では「茎状部」
植物の根を海藻では「付着器」

と呼びます。

たとえば、植物の根は地中の水分や養分を吸う役目を果たしますが、海藻の根である「付着器」の役割は、海藻が海流に流されないようにするためにあるんです。つまり水分を吸うためではなく、岩場にしっかりと体を固定するための固定具なのです。

では、植物のように水分や養分はどこから得ているのでしょうか。それは身体全体なんです。海藻は身体全体で水分や養分を吸収します。

よくよく考えれば、地上の植物は根しか水分や養分と接する部分がありませんが、海藻はそのもの自体が水に浸かっています。根だけで養分を吸収するよりも身体全体で吸収するほうが効率がいい。そのことを考えれば自然なことだと思えます。 茎も同じことが言えます。ワカメや昆布には茎と似た部分があります。

しかし、地上の植物と違って、海藻は重力に逆らい上へと成長する必要はありません。また先ほど説明したように、水分も根を通して全身に行き渡らせなくても、身体全体が海の中に浸かっているわけですから、直接水を吸収すればいいわけで、体のすみずみまで水を運ぶ必要がありません。ですから海藻には茎のようなものはあっても茎ではないんですね。

まとめ

海藻はその名称とは裏腹に、海だけでなく川や湖、陸にもあるんですね。いつも見ているものですが、意外と知らないことが多いものなんですね。これからもアカモクの仲間たちをよろしくお願いします!


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