2019.06.03 / 健康・美容
アカモクは一般的な海藻よりも非常に大きくなる海藻で成長すると2m~10mにまで大きくなります。
ひじきやわかめ、昆布などの仲間で一年生植物でもあります。4月~5月にかけて成熟し、旬を迎え、通常の色は茶褐色ですが、初夏に枯れ始める直前には赤い褐色となります。
巨大な海藻アカモクは健康に良いとされ、TV番組などで話題になり、今大注目の海藻です。
そこで、今回はおいしくアカモクを食べられるアカモクレシピをご紹介します。
とても簡単なものばかりなので、ぜひ一度お試しくださいね。
目次
シャキシャキっとした食感にトロミや粘りもあるのがアカモクの特徴です。しかし、生アカモクはそのままでは食べられないので、下処理を行わなければなりません。
生アカモクの下処理の方法を紹介します。
1.水道水で3回程度洗う
漁獲されたアカモクには、小さな生物やゴミ、泥などが付着しているので、水がきれいになるまでアカモクを手もみ洗いします。
2.手でしごいて軸を除く
アカモクの軸部分は固いので口当たりはよくありません。手でしごいて取り除いてあげましょう。葉と軸は先端部分から根元に向けゴシゴシとしごくときれいに取り除けます。
3.しごいた葉を水道水で3回程度洗う
しごいて取った葉は可食部となります。水道水で洗って、取り切れなかったゴミ、泥などを取り除きましょう。
4.熱湯でゆがく
鍋にアカモクが浸かる程度の熱湯を用意し、数秒から数十秒ゆがいていきます。お湯に入れると茶色から緑色に変化します。
5.水道水をかけて冷やす
ゆがいたアカモクはザルにあげてお湯を切り、水道水をかけて冷やします。冷やし始めるとアカモクのネバネバがたくさん出てくるようになります。
6.細かくして保存する
茹でたアカモクを包丁やフードプロセッサーを使って細かくします。その後、保存容器に入れ保存します。2,3日で食べきる場合には冷蔵して、長く保存するなら冷凍がおすすめです。
スーパーなどでは乾燥アカモクが売られていることもあります。乾燥アカモクの戻し方もご紹介しましょう。
1.乾燥アカモクを水に10~20分浸します。浸す時間が長いほど柔らかくなります。
2.水に浸したら、お湯でゆがいていきます。
3.ざるに開けて水切りをした後で包丁で叩いていきます。ネバネバしているので、手を切らないように気をつけましょう。
4.フードプロセッサーがあると、非常に便利で細かくなるほどアカモクの粘りが出てきます。
アカモクの下処理を終えたら、実際に料理に使ってみましょう!
健康に良いと言われるアカモクのレシピを10選、ご紹介します。
細かくしたアカモクを納豆と納豆のタレを加えて、熱々のご飯にかけるだけ。とっても簡単ですが、水溶性食物繊維が豊富なアカモクのネバネバとナットウキナーゼが含まれるネバネバで、おいしい上に健康生活を目指せます。
アカモクにポン酢を加えて、ご飯の上に乗せたら、真ん中に卵の黄身だけを落として食べてもおいしい。
夏バテなどさっぱりしたものが食べたい時におすすめ。
味ぽんと卵の黄身だけでは口さみしいという時には、アカモクに、おろし長芋と千切りしたミョウガを加えてみてもとってもおいしいです。
こちらも真ん中に卵の黄身を落としてポン酢をかけてみましょう。
釜揚げシラスの酢醤油付けとアカモクをまぜて食べてもおいしいです。
どちらも旬の時期が重なるため、旬の味を一度に味わえるのもうれしいですね。
紅ショウガは牛丼や焼きそばなどにピリっとした辛味が良く合うものですが、アカモクと混ぜてみてもおいしくいただけます。
小鉢にご飯を盛りつけ、その上にアカモクと紅ショウガをのせ、すべて混ぜて食べてみましょう。とってもおいしく食べられます。
刺身わかめのように、アカモクもワサビと非常にマッチする味です。アカモクとワサビ、醤油を混ぜてご飯に乗せましょう。
そこにマグロの中落ちを加えてもおいしいですよ。
アカモクを使ってソースを作り豚しゃぶサラダにかけて食べてもおいしいですよ。
★材料 (2人分)
豚肉しゃぶしゃぶ用200g・レタス1/2個・水菜1/3束・新玉ねぎ1/2個
★アカモクソースの材料
・アカモク50g
・ポン酢しょうゆ大さじ2
・ごま油 小さじ1
レタスは千切りにし、水菜は適当な長さにして切ります。玉ねぎは薄切りにします。全体を混ぜて冷水にさらします。
豚肉は茹でてザルに上げて冷ましておきましょう。
アカモクソースはアカモクとポン酢、ごま油を良く混ぜるだけでOKです。水気を切った野菜に豚肉をのせて最後にアカモクソースをかけてあげましょう。
応用の効くアカモクソースは、色々な料理に使ってみてもよいですね。
アカモクをおからとお豆腐で混ぜ合わせてドーナッツにしてもおいしいおやつになります。
★材料
・ホットケーキの素
・おから
・お豆腐
・アカモク
材料すべてをボールに入れ、最初はお箸で、まとまってきたら手で混ぜていきます。
まとまったら、台の上にホットケーキミックスなどの打ち粉を適量振り、生地を乗せ2cmくらいの厚さにします。
ドーナッツ型に抜いて油で揚げるだけ。
バターや砂糖などを使わず、おからとお豆腐とアカモクのみなのでダイエット中のおやつにおすすめです。
寒天は海藻で作られますが、アカモクを寒天にしてゼリーを作ることもできます。一口サイズでダイエット中のおやつにもおすすめです。
★材料
アカモク適量
テングサ適量
昆布だし300ml
昆布だしの中にテングサを入れて柔らかくなるまで煮込んでこしていきます。アカモクを入れ、ひと煮立ちしたら火を止めて人肌程度まで冷ましていきます。冷ましたものを製氷器に流し入れて冷蔵庫で固めていきます。製氷器を使うと簡単にキューブ型のゼリーができます。
アカモクとお豆腐のドーナッツをご紹介しましたが、ハンバーグにも変身します。
★材料
・絹ごし豆腐2パック(300g)
・アカモク30g
・卵1個
・片栗粉 大さじ2杯
・焼肉のたれ 大さじ3杯
・サラダ油 大さじ2杯
豆腐を崩しながらボウルに入れて、アカモクと卵、片栗粉を加えてよく混ぜていきます。フライパンに油を熱したら、豆腐ハンバーグのタネをスプーンですくいそっとフライパンにのせていきます。
片面が焼き固まったら裏返して蓋をして蒸し焼きにし、両面に焼き色がついたら焼肉のタレを回し入れて絡めていきます。
アカモクは他の海藻と同じくらい、またはそれ以上に鉄分やカルシウムなどミネラルを豊富に含んでいます。
さらに、アカモクには健康に良いと言われるフコイダンとフコキサンチンの2つの成分が他の海藻よりも豊富に含まれていることが発見され、注目の的となっています。
おいしく食べながら健康維持を目指すためにも、アカモクを上手に利用して毎日の食生活にお役立てください。