あっという間に、今年も残すところ僅かとなりました。

これから新しい年を迎える準備をするにあたって、
アカモクとお正月にまつわる、ちょっとした豆知識を紹介します。
さて、前編は「お正月飾りとアカモク」についてです。

マンションやアパートにお住まいの方が増え、だんだん目にする機会がなくなってきた門松やしめ縄。
これらの「お正月飾り」は、元旦に「年神様(としがみさま)」がやってくるときに、目印になるものです。

そんな「お正月飾り」のひとつ、「蓬莱飾り(ほうらいかざり)」をご存知ですか？
(関西以外にお住まいの方にはなかなか馴染みがないものだと思います。)

中国にあると言われていた、伝説の理想郷「蓬莱山」。
それを模して作られた正月飾りが…こちら！

見てのとおりとっても豪華！！

まず、三方に白米を盛って、
のしあわび、昆布、橙、海老、勝栗、…、たくさんの食材を飾ります。が、
ここで欠かせないのがホンダワラ類の海藻。

そう！アカモクの仲間なのです！！

地域によっては、
しめ飾りにもホンダワラ類の海藻を添えることもあるそうです。
前にもお伝えしましたが、ホンダワラとアカモクは、
これまでの歴史の中でよく混同されてきた海藻。

[ 参考：アカモクのそっくりさん② ]

私たちのご先祖様の中にも、アカモクをお正月飾りに使った人がいたかもしれませんね☆
さて、一般にお正月飾りを出すのは、12月27日から。

立派な蓬莱飾りを準備するのは難しいとしても、
新しい年の年神様をお迎えするために、
今年こそはお正月飾りを用意してみませんか？

[ 関連項目：アカモクとお正月にまつわる話【後編】 ]

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