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最近注目されているアカモクとそのそっくりさんの違いは?

2019.05.01 / 健康・美容

最近、知名度が少しずつ上昇しているアカモクをご存知でしょうか?

メディアで紹介された後にインターネットで検索してみると、

・「釣りをしているときに引っかかってくるアレでしょ?」
・「海際を歩いているときに打ち上げられているのを見たことあるよ!」
という書き込みや投稿を見かけることがあります。

ですが、皆さんが見ているその海藻は、本当に「アカモク」なのでしょうか? 実は、アカモクにはソックリな海藻がたくさんありアカモクと同じように海を漂っているのです。

船のスクリューや魚釣りをしているときにルアーが絡まっちゃう厄介者と思われがちなアカモク。そもそも、アカモクとはなんなのか?そして、そのアカモクとそっくりな海藻との違いを解説していきます。

そもそもアカモクとはなんなのか?

アカモクは海藻(かいそう)の一種です。ホンダワラ科ホンダワラ属で、ヒジキやワカメなどの仲間になります。

アカモクはとても生命力が強く、メジャーな海藻であるワカメや昆布が育たないような過酷な環境でもたくましく育ちます。ですので、富山県や新潟県、秋田県、山形県などでは貴重な海藻として食べられてきた歴史があります。生命力が強いということは、栄養分が豊富ということなんですね。

そんな豊富な栄養分に最近注目されており、全国に出荷されるようになってきました。

アカモクは地域によって呼び方が色々と変わる

アカモクを食べる地域は海藻が豊富にない地域に限られていました。現在はアカモク自体の知名度が上がり、下記以外の地域でも食べられています。

その地域でも、それぞれアカモクの呼び方が違うんです。

・富山県……ナガラモ
・新潟県……ギンバソウ
・秋田県……ギバサ
・島根県……ハナタレ
などと、呼ばれており、呼び方がそれぞれ違うんです。

アカモクの特徴とは?

アカモクの特徴の1番は、やはりネバネバです。島根県では「ハナタレ」と呼ばれるほどですので、かなりネバネバしています。
このネバネバは他の海藻にもみられるネバネバと同じ成分でフコイダンという成分です。フコイダンは硫酸多糖の一種で、世界中で現在も研究が進められており、さまざまな効果が期待できると注目されています。

もう一つの特徴は、フコキサンチンで、これはポリフェノールの一種です。褐色類の海藻に多く見られる赤色の成分です。このフコキサンチンも研究が進められており、さまざまな効果が期待できると注目されています。

この2つの成分が豊富であることもあり、今までスクリューに絡まる厄介者としてゴミ扱いされていたアカモクが注目されている理由なのです。

アカモクの生態

アカモクは1年で成長しきって流出する海藻です。1年で5m以上にまで成長するものもあります。そして、流出したのちは流れ藻として海上を漂います。船のスクリューなどに絡まってしまう邪魔者は、成長しきって流出したアカモクなどの流れ藻なんです。

人間にとっては、流れ藻となった海藻は、スクリューに巻き付いたりルアーに引っかかる邪魔者でしかないですが、魚などの海の生物にとって流れ藻は、住処であったり産卵の場所であったりして、非常にありがたい存在なのです。

アカモクのそっくりさん

ここまでアカモクについて紹介してきましたが、ここからは、流れ藻になっているアカモクにそっくりな海藻を紹介しながら、その違いについて紹介していきます。
アカモクとそっくりな海藻をいくつか紹介してみましょう。

・ホンダワラ
・シダモク
・タマハハキモク

この3種類の海藻は見た目がアカモクにそっくりです。どれもホンダワラ類の海藻で、それぞれ特徴があり、アカモクとは別の海藻です。

上記の3種とアカモクを含めて、食用としてもちいられているのは、ホンダワラとアカモクだけです。ホンダワラ類の特徴は海の中で直立しているように生息していることで、これを可能にしているのが「気胞(きほう)」と呼ばれる浮袋のようなものです。

この形状などに、それぞれ違いがあります。それでは、それぞれの海藻とアカモクとの違いを紹介していきましょう。

気胞の形状

・アカモクの気胞は細長い円柱のような形状をしています。
・ホンダワラの気胞は球状から楕円形をしています。
・シダモクの気胞は楕円柱のような形状をしています。
・タマハハキモクの気胞は球状から楕円形をしています。

ホンダワラ類の種類の見分けには、まず気胞の形を見ると見わけがつきやすいですが、この気胞はある程度成長しないとみられないものです。ですので、まだ幼い状態では見わけが難しいと言われています。

葉の形

・アカモクの葉は、のこぎり状で切れ込みが深く、薄い葉をしています。
・ホンダワラの葉は、アカモクよりも切れ込みが浅く、少し厚い葉をしています。
・シダモクの葉は、アカモクやホンダワラに似ています。
・タマハハキモクの葉は、葉の形状はアカモクと似ているが、枝分かれの数がアカモクよりも多く「タマハハキモク」は漢字表記すると「玉箒藻屑」で、ほうきにも見えるような形状が特徴です。

雌雄の別

・アカモクとホンダワラは雄と雌が別の株になっています。
・シダモクとタマハハキモクは雄と雌が同株です。

食感の違い

食感の違いですが、そもそも食用としてもちいられているのは、アカモクとホンダワラだけです。シダモクとタマハハキモクは食用としては用いられていません。というよりか、繊維質が強かったり硬かったりして食べられません。

では、食べられるアカモクとホンダワラの違いはどうなのでしょうか?
長年、ホンダワラはその種類が区別されてきませんでした。生息地も生育時期も似ているうえに、形状もそっくりだったためと考えられています。
しかし、食べたときの食感は真逆に近いです。

アカモクは、さきにも述べましたが粘りが強くネバネバした食感です。
ホンダワラは、アカモクと違いサクサクした食感をしており、食べやすい海藻です。古くから京都など、一部の地域で食べられてきた歴史があります。

まとめ

アカモクとそのそっくりさんの違いを紹介しましたがいかがでしたか?
見た目が似ていても細かな違いが色々とありましたね。食べられるものと食べられないものもありました。

そんな中で、最近はアカモクが非常に注目されています。もともと、海の恵みである海藻は、栄養価も高くミネラルも多く含まれており、健康食品として人気があります。

アカモクは特徴の1つであるネバネバには非常に多くの栄養素が含まれており、最近ではスーパーフードとしても注目されています。

 


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