2019.02.27 / 健康・美容
最近は道の駅やスーパーマーケットでも見かけるようになった アカモク 。
でも、そうやって売られている商品をよーく見てみると、同じ「アカモク」でも売られ方が違うようです。
手軽さや自分で料理する楽しさ、歯ごたえなど、それぞれ違いがありますのでお好みでお選びいただくのも良いのですが、「生アカモク」を買った人からこんな声が上がっているのはご存知ですか?
そう、それは
「アカモクが茹でても緑にならない…!!!」という困惑の声…。
ワカメを茹でたとき「鮮やかな緑色」になるのを見たことがある人は多いはず。
お湯にワカメを入れて、さーっと色が「鮮やかな緑」に変わるのは、化学実験みたいでわくわくしますよね!
実際、アカモクを茹でる動画もインターネット上でいくつか見られます。
それなのに、自分で茹でたアカモクの色が変わらないとちょっと困ってしまいますよね。
かなり簡単に手順をご紹介すると、
…という感じなのですが、問題がこの「④茹でる」です。
下処理方法を紹介するサイトの多くで
「アカモクが浸るくらいのお湯を張った鍋に数秒~数十秒入れると、茶色から緑色に変わります!」と書いてあるのを見かけます。
それなのに、茹でても色が変わらなければ、確かに困りますよね…
まず、十分に茹でても「鮮やかな緑色」に変わらないことはあり得ます。
そして、その理由として考えられるのは大きく分けてこの2つと言われています。
生息場所については、複数の条件が複雑に絡んでおり、この場で簡単に紹介するのは難しいようです。
が、どのアカモクでも、共通して考えられるのが成熟段階について。
アカモクには、「生長期」や「成熟期」などが成熟の段階があるのですが、フコイダンなどの栄養が豊富な「成熟期」のアカモクは、若い個体と比べると、「鮮やかな緑色」に変わりにくい傾向があるんだとか。
[ 参考 : アカモク(ギバサ)の旬 の季節をご紹介☆ ]
とはいえ、様々なところで「アカモク=茹でると鮮やかな緑色」と言われているのはなぜなんでしょうか?
※ここから先は、推測を多く含みます※
理由は大きく分けてこの2つと考えられます。
1つ目については言わずもがなですね。
多くの人は「海藻=茹でると緑色」という知識があるかと思います。
しかし、2つ目については、多くの方が首をかしげているのではないでしょうか。
どういうことなのか補足してみますね。
まず、古くからアカモクを食していた地域には、東北地方や北陸地方が挙げられます。
この地域でアカモク(ギバサ)が食べられていたのは、冬場のタンパク源とするためと言われています。
一般に海水温の低い東北や北陸で「茹でても色が変わりにくいアカモク」(=成熟期のアカモク)が採れるようになるのは、だいたい夏頃。
つまり、冬場にタンパク源として食べられていたのは、生長期の「茹でると緑色に変わるアカモク」でした。
振り返ってみれば、アカモクがメディアに取り上げられ始めたときには、「東北・北陸地方のソウルフード」と紹介されていたように思います。
「東北・北陸地方のソウルフード・アカモクを紹介します」
「(その地域で食べる)アカモクは、茹でると緑色になります」
もし、こんな風に紹介されていれば、
多くの人は「アカモクは茹でると緑色になるんだ!」と思いますよね!
そして、「アカモク=茹でると緑色になる」と思っていた方が、生息域や成長段階の影響で、茹でても色が変わりにくいアカモクと出会えば…
「アカモクが茹でても緑にならない…!!!」となりますよね…
ちなみに、茹でる時間が長くなると、アカモクは茶色になるという実験があります。
鍋で茹でたアカモクが緑色にならなかった場合は、びっくりしますが、
そのアカモクの生息場所や成熟段階に思いを馳せてみるのも良いかもしれませんね☆
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