2019.02.28 / 健康・美容
海藻は地上の植物のように光合成をする生き物ですが
はたして 海藻と植物 にはどのような違いがあるのでしょうか?
地上の植物は、たくさんの種類に分類されておりますが
海藻は藻類に分類されています。
住む環境も違いますし、生物学的にもまったく違う生き物なのです。
なので、茎や葉や根っこのように形が似ていても、その役割は違うわけです。
植物の茎にあたる部分は、海藻では『茎状部(けいじょうぶ)』
植物の葉にあたる部分は、海藻では『葉状部(ようじょうぶ)』
植物の根にあたる部分は、海藻では『付着器(ふちゃくき)』
コンブなどの海藻にも茎や葉や根っこに似たような部分があるような?
と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが
コンブやワカメは海藻の中でも形が複雑になっており
地上の植物と形が似ているのです。
ですので、葉や茎や根っこなどと勘違いされやすいのですが
形は似ていても、役割は陸上の植物とは違ってきます。
例えば、根にあたる部分「付着器」の役割ですが
海藻が海の中で流されないようにするために
岩場にしっかりと体を固定するための役割しかないのです。
[ 参考 : 海藻と海草の違いって? ]
そして、陸上の植物は根から養分を吸収します。
それは、植物が生きていくために必要な窒素やリンが土の中に多く含まれているからです。
いっぽう、海の中にも窒素やリンが多く含まれているため、海藻は養分を体全体で吸収します。
地上の植物のように、根っこだけから養分を吸収するよりも、体全体で吸収するほうが効率がいいわけです。
つまり海藻は、根っこではなく、体全体で養分を吸収すると言うわけです。
だから、付着器は根っこと似た形をしていますが、岩場に体を固定するだけでいいのです。
茎もそうです。
コンブやワカメには茎と似た部分がありますが地上の植物とは違い重力に逆らって上へ上へと成長する必要がありません。
そして、水分も下から根っこを通して全身に行き渡らせようとしなくても、体全体が海の中に浸かっているわけですから、直接水を吸収すればいいわけで、体のすみずみまで水を運ぶ必要がありません。
だから海藻には茎も無いのです。
今回、陸上の植物と海の中の海藻の違いがいろいろ見えてきました。
海藻のことを知れば知るほど、身近な存在に感じますね。
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