2019.03.22 / 健康・美容
アカモク には「お正月の縁起物」としての側面があることを以前お伝えしたのを覚えていますか?
お正月飾りに使ったり、年神様(としがみさま)の馬にお供えしたり、そんな役割があるアカモクですが、お正月以外でもしっかり縁起物の役割があるんですよ。
実は、「加賀百万石」で知られる石川県では、 江戸の頃から、アカモクは商売繁盛の縁起物として知られていました。
その理由は、なんとダジャレ!
「藻を刈る(もをかる)」の音が「儲かる(もうかる)」と同じだからなんだそうです。
そんな商売繁盛の縁起物・アカモクの話を聞くと「自分も“藻を刈って”みたい」と思うかもしれませんが、実際自分で刈っても良いのでしょうか?
浅瀬に生えていたり、浜辺に打ち上げられていたりすることもあるアカモクですが、自分で刈ったり、拾ったりするのは避けるべきです。
理由は主にこの2つ。
さて、簡単に解説しますが、
ご存知の通り、海藻には多くの種類があり、それらを見分けるのは至難の業です。
ある程度の見分けが見分けができたとしても、アカモクに関して言えば、「ホンダワラ」や「シダモク」などよく似た海藻が多くあります。海中に生えている状態であろうとも、砂浜に打ち上げられた状態であろうとも、それらを素人が区別するのは大変難しいことです。
また、打ち上げられた海藻は、絡まっていたり干からびていたりで、種類を見分けるのは難しい場合が多いです。中には、長い期間海を漂って腐りかけているものもあり、安易に持ち帰るのは危険です。
さらに、実際にアカモクを見分けることができても、持って帰るには大きな壁が立ちはだかります。
それが「漁業権」です。
漁業権は、水産物を採ったり養殖したりする権利のことで、漁業者の生活を守るために作られました。
もし、すべての人が水産物を自由に採取・捕獲して持って帰ると、水産資源が減ってしまいますし、市場価格も下がって漁業に携わる人の収入が減ってしまいます。
アカモクも同じで、すべての人が自由に採取してしまえば、アカモク漁師さんの生活が成り立たなくなってしまいます。
そのため、自治体によっては、アカモクに漁業権が設定されていることがあるのです。
こういった点から、アカモクを自分で刈ったり拾ったりするのは望ましくありません。
近年、アカモクが注目されるようになって、収穫シーズンのアカモク漁師さんは大忙しになりました。
これまで船のスクリューに絡むだけの「邪魔者」は、いつしか漁師さんの所得を支える存在になったのです。
アカモクを販売した利益で、船や家を新しくする漁師さんも中にはいるそうですよ。
アカモク(藻)を刈ることは、生活に必要な収入を確保することに繋がるようになりました。
食べる人の身体を元気にするだけでなく、
水産業に携わる人の生活も元気にするアカモクは、
まさしく「スーパー海藻」なのかもしれません。
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